ニュース
ソニー、半導体投資を大幅削減へ
ソニーは半導体投資を縮小する。CELL立ち上げでこれまで3年間で4600億円を投じたが、今後3年間は大幅に削減。CELLを含む45ナノ以降の先端プロセスは外部委託も含めて検討していく。
ソニーは2月13日、半導体投資を縮小する方針を明らかにした。プレイステーション3(PS3)の基幹部品・CELLプロセッサの立ち上げなどで2006年度まで3年間で約4600億円を投じてきたが、今後3年間はこれに比べて大幅に削減する方針だ。45ナノメートル以降の先端プロセスは外部委託も含めて検討する。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
09年度までの新中期計画で半導体投資の削減を盛り込む。投資額については「現時点ではコメントを控える」(同社)としている。今後の半導体事業は「強い分野をより強くという集中戦略を明確化する」という方針のもと、CCDなどのイメージセンサー、ゲーム、テレビ・ビデオ用システムLSIに集中していくとしている。
CELLプロセッサは現在65ナノメートルプロセスで量産を開始しており、「今後もコストダウンを図っていく」としている。一方で45ナノメートル以降の先端プロセスの自社投資・開発は「慎重に検討していく」としており、莫大なコストがかかる45ナノ以降は他社への生産委託も含めて検討する。一部報道では、CELLの45ナノ版も外部生産委託を検討していくという。
ソニーは45ナノプロセスを、東芝、NECエレクトロニクスと組んで開発している。
関連記事
- ソニーのゲーム分野苦戦 「生産出荷」は「正確に台数を把握できる」
ソニーのゲーム分野は、売上高は拡大した一方、損益面では542億円の営業赤字となった。PS3の「戦略的な価格設定」(同社)が損益を圧迫。PSPハードが落ち込んだ。 - 東芝・ソニー・NECエレが45nm量産技術を共同開発
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.