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「一番風呂に入りたがらない」 企業はVista導入に慎重
JEITAの秋草会長は、Windows Vista搭載PCの企業需要は当面慎重な動きになりそうだとの見通しを示した。
電子情報技術産業協会(JEITA)の秋草直之会長(富士通会長)は2月14日開いた定例会見で、Windows Vista搭載PCの需要は、企業向けは当面慎重な動きになりそうだとの見通しを述べた。
昨年はWindows Vista発売を前にした買い控えもあり、国内PC市場は低調。1月30日の一般向け発売以降は、家庭向けは順調に伸びているものの、企業向けでは慎重な動きになっているという。
秋草会長は「Vistaには日本語処理の問題がある。やれば解決できるが、数千〜数万単位でPCを抱えている企業では、工数が大きくなりすぎて誰もやりたがらない。一番風呂に入りたがるところがない」と指摘。需要拡大にはある程度の時間が必要との見解を示した。
今年のエレクトロニクス業界については「前半に一時的に調子の悪い時期があるかもしれないが、円安が追い風にもなり、後半には回復していく」として「楽観的だ」と話した。JEITAの予測によると、今年の国内電子工業生産は約21兆円と7年ぶりの水準に回復する見通し。
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