富士フイルムとXerox、小売業者用の写真プリントプラットフォームを共同開発
消費者はこれまで何日間か待たなければならなかった写真カレンダーやグリーティングカードなどの写真プリント製品を、即日で入手できるようになる。
富士フイルム米国法人と米Xeroxは2月22日、両社が共同で開発した写真プリントプラットフォームを発表した。富士フイルムのデジタル写真システムとXeroxのカラーレーザープリンタPhaser 7760が組み込まれているという。
富士フイルムとXeroxが共同開発した新しい写真プリント製品により、小売業者は写真集やフォトカレンダー、グリーティングカードのほか、パーソナライズが可能な各種のフォト製品を作成できる。
「小売業者は競争力のある高性能な製品を低価格で提供できるようになる。また、この技術は既存のインフラに簡単に統合できる」と富士フイルム米国法人の販売担当上級副社長、ビング・リーム氏は語っている。
この新しい写真プリントプラットフォームには、ソフトウェア、消耗品、製本/仕上げ用機器のほか、Fujifilm Image Intelligenceソフトウェアがバンドルされ、小売業者がクリアな画像を現像できるだけでなく、ユーザーも画像の背景や明るさを調整できる。
さらに、この店頭用写真プリントプラットフォームにはXerox Phaser 7760が組み込まれ、写真集やカレンダー、カードなどの両面印刷が可能なほか、カラープリントであれば毎分最高35枚、モノクロプリントであれば毎分最高45枚の速度でプリントできる。
「InfoTrendsによる最近の調査では、写真集、グリーティングカード、カレンダー、ポスターなど、各種ノベルティグッズの北米市場は、2010年まで毎年24.5%という目覚しい成長率で拡大し、売上高は8億ドルに達するものと予測されている」とリーム氏は語っている。
Phaser 7760は最高解像度が1200×1200dpiで、600×600×4dpiのPhoto Modeをサポートし、色調を微調整できるほか、最大11.5×17インチ(約29×43センチ)のプリント用紙に対応できる。
「消費者はこれまでは何日間か待たなければならなかった写真プリント製品を即日で入手できるようになり、便利だろう」とリーム氏は語っている。
この富士フイルムとXeroxによる共同開発製品は既に提供が開始されている。料金は写真プリント製品ごとに異なり、小売業者が設定することになる。
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