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Webでのビデオクリップ配信数、38.8%増加――米調査
2006年に配信された、ユーザー投稿型を除くビデオクリップの数は249億本に上り、前年から38.8%増加。特にニュースビデオが伸びている。
メディア関連調査会社のAccuStreamが3月6日、ユーザー投稿型を除いたビデオクリップ配信についての調査報告を発表した。2006年中に、エンターテインメントサイトやメディアサイトから配信されたビデオクリップ数は249億2000本に上り、前年から38.8%増加した。この数字には、広告付き無料サービス・会員制サービスの両方が含まれる。
カテゴリー別に見ると、ニュース関連のビデオクリップが伸びており、配信数は前年を90%上回った。ビデオクリップ全体に占める比率も伸びて、23.6%を占めている。ビデオクリップ全体に占めるシェアが最も多いのは音楽ビデオ(35.5%)だが、2005年に比べシェアは下がっている。
ビデオクリップを配信するWebサイトの上位には、Yahoo!やMSN、RealNetworksなどのポータルサイトが名を連ねているが、市場は移行期にあるとAccuStreamは指摘している。Disney-ABC、CBS、Viacomなど、従来のメディアブランドも、2006年に開始したビデオ配信の効果もあり、大きなシェアを占めているという。
ビデオ配信サイト間の競争の激化を反映し、ユーザーが1つのサイト上で見るビデオクリップの本数は減少傾向。2005年には、1サイト当たりのビデオクリップ(広告を除く)視聴数は、ユーザー1人当たり月間11.9本だったが、2006年には10.6本に減少している。
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