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市場が1年で2倍になったデバイス

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 矢野経済研究所によると、回転を検知する「角速度センサー」の世界市場が急拡大している。2006年度は数量ベースで前年度比2倍の1億2200万個へと急増する見込み。デジタルカメラで一般的な機能になった手ブレ補正や、動きを検知するゲーム機用コントローラなどで採用されるなど、用途が広がったためだ。

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 デジカメでは2003年度から採用が始まり、2005年度に急拡大。手ブレ補正用のセンサーメーカーが増えた結果、コストダウンが進んでデジカメメーカーの採用が広がったという。1個で2軸を検出できるタイプが製品化され、小型カメラにも広がった。

 1億2200万個のうち、デジカメ用は45%に当たる5500万個、ビデオカメラ用は19%の2300万個。自動車でも横滑り防止システムや横転防止システムといった事故防止機能に使われ、カーナビなどと合わせて3500万個が自動車向けになっている。ゲーム機器など向けは900万個。

 ただ、金額ベースの市場規模は4.7%増の807億円と、コストダウン競争の激化で伸び率は1けた台にとどまっている。

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