世界のデジタル情報量、4年後には6倍に――米予測
2006年に世界中で生み出されたデジタル情報量は161エクサバイト。この数字は、2010年までには6倍に膨れ上がる見通しだという。
2010年には、世界で9880億Gバイトのデジタル情報が作られる――調査会社の米IDCが、電子メールや文書、写真や動画などのデジタル情報量の規模について、米EMCの依頼で調査報告書をまとめた。
これによると、2006年に作成もしくは複製されたデジタル情報量は161エクサバイト(1610億Gバイト)に上った。この量は、これまでに書かれた書籍の情報量合計の約300万倍に当たるという。デジタル情報量は今後も増加を続け、2010年には2006年の約6倍の988エクサバイト(9880億Gバイト)に達するという。
2010年に生み出されるデジタル情報のうち、70%近くは個人によるものだが、こうした情報のほとんどに、ネットワークやデータセンター、ホスティングサイトといった形で企業や組織がかかわるとIDCでは見ている。結果として、デジタル情報全体の少なくとも85%について、セキュリティやプライバシー、コンプライアンスなどの面で企業や組織が責任を持つことになるという。また、デジタル情報の95%が体系化されていないことも判明。企業や組織の情報についても、80%以上が体系化されていないという。
情報を種類別に見ると、2006年、デジタルカメラで撮られた画像は1500億点、携帯電話によるものは1000億点だった。こうした画像の数は、2010年には5000億点に達するとIDCは予測している。また、2006年の電子メールの量は、スパムメールを除いても6エクサバイトに達した。1996年には世界で4800万人程度だったインターネットの利用者数も増加を続け、2006年には11億人、2010年までにはさらに5億人増えると見ている。
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IDCによると、2005年10〜12月期の世界外部ディスクストレージシステム工場販売額は前年同期より17.9%増え、ディスクストレージシステム市場全体では13.1%増となった。
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