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紙とオンライン、新聞読者で違う「目線」――米調査
調査では、新聞をオンラインで読む人と紙面の読者とを比較。オンライン読者が読み始めた記事の77%に目を通しているのに対し、紙面での読者では62%だった。
オンライン新聞の読者は、紙面の読者よりも読み始めた記事をちゃんと読んでいる――ジャーナリズムに関する教育機関の米Poynter Instituteが3月28日、こんな調査結果を発表した。調査は、米国の新聞4紙の読者600人を対象に実施。読者の目の動きを感知する特殊な眼鏡をかけた状態で、15分間新聞を読んでもらい、紙面(大判およびタブロイド版)の読者とオンライン読者とを比較した。
読み始めた記事を、実際にどの程度読むかを比較すると、大判の新聞の読者は記事の62%、タブロイド版の読者は57%を読んでいたのに対し、オンライン読者は記事の77%を読んでいたことが判明。また、オンライン読者の3分の2は全文を読み切っていたという。
記事を読むスタイルも、オンライン読者と紙面読者では異なることも分かった。紙面読者の75%が、上から下へと記事を順に読む「きちょうめん」型のスタイルだったのに対し、オンライン読者では「きちょうめん」型と「拾い読み」型が半々だった。また、紙面の場合は「きちょうめん」型の読者の方が記事を読む量が多かったのに対し、オンラインの場合、いずれのスタイルの読者も同程度の量の記事を読んでいるという。
記事のスタイルによる理解度の差についても調査。同じ情報を、従来の記事スタイルと、Q&Aや時系列式など「非伝統的」スタイルで提供したところ、記事の内容を正確に覚えていた人には「非伝統的」スタイルの記事を読んだ人が多かったという。
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