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Google、Google EarthとMaps上の衛星写真を再度「カトリーナ後」に差し替え
ハリケーンの被害地域の衛星写真をめぐり、議論は米下院議員までを巻き込む大騒動に。これを受け、Googleは同地域の画像を「カトリーナ後」に再度差し替えた。
米Googleは4月2日、Google EarthとGoogle Maps上で使用している衛星写真について、大型ハリケーン「カトリーナ」の被害を受けた地域の画像を、「カトリーナ後」のものに差し替えたと発表した。
Googleでは、2005年9月のカトリーナ襲来後、その被害の様子を表す「カトリーナ後」の画像をGoogle EarthおよびGoogle Maps上で提供していたが、2006年9月、「定期的なデータ強化の一環として」より高解像度の「カトリーナ前」の画像に置き換えていた。
2007年3月下旬、一部マスコミがこの置き換えを指摘したことを受け、議論が紛糾。米下院の調査・監視小委員会のブラッド・ミラー議員がGoogleに対し、カトリーナ前の画像に戻すことは「歴史を塗り替え、ハリケーンカトリーナの被害者を不当に扱うようなもの」との書簡を送るまでに発展していた。
Googleはこれを受けて、同地域の「カトリーナ後」の衛星写真の処理を迅速化。4月2日に、「カトリーナ後」の高解像度の衛星写真をGoogle EarthおよびGoogle Mapsに掲載したことを発表した。
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