富士通は4月18日、2MビットFRAMの量産体制を確立し、受注を始めたと発表した。量産レベルでは世界最大容量という。
FRAMは、電源を切っても内容を保持する不揮発性メモリ。EEPROMに比べ高速な上、100億回の読み書きが可能。毎秒30回で10年間書き続けることに相当するという。また10年以上バッテリーなしでデータを保持できるのも特徴だ。
既に量産している1Mビット品と同じパッケージで容量を倍増した。サンプル価格は2000円(税込み)。
特徴をいかし、事務機器のイベント数カウンターや、計測機器の電源遮断時にデータを高速に書き込んでおく──といった用途を想定。大容量化で、EEPROMやSRAM、フラッシュメモリでは難しい用途への拡大を見込む。
関連記事
- ソニー、新バージョンのカード向けFeliCaチップを開発
メモリ容量を9Kに増量し、処理速度が向上した新しいFeliCaチップが開発された。メモリ容量を生かして、会員証+電子マネーなど、複数アプリを搭載したカードへ採用が見込まれている。 - 富士通とエプソン、FRAM共同開発で合意
- 富士通、1MビットFRAMの量産化に成功
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.