メールにタグ付けできる「Thunderbird 2」、正式版がリリース
当初3月末にリリース予定だった「Thunderbird 2」の正式版が公開となった。タグを使ってメッセージを整理する機能や、ブラウザのように「進む」「戻る」ボタンでメールを閲覧できる機能などを搭載している。
Mozillaは4月19日、メールソフトの最新版「Mozilla Thunderbird 2」を正式に公開した。Thunderbird 2 は、Windows Vista/XP、Mac OS XとLinuxに対応。日本語版を含む各国語版が無償でダウンロードできるようになっている。
Thunderbird 2では、タグを使ってメッセージを整理する機能や、ブラウザのように「進む」「戻る」ボタンでメールを閲覧できる機能などを搭載。Firefoxのような拡張機能のサポートやオフライン管理の機能を改良した。
例えば、メッセージに「イベント」「週末のプロジェクト」といったタグを付けて整理することで、情報を簡単に追跡・検索できるという。「重要」「仕事」「プライベート」「To Do」「後で」といった標準タグのほか、目的に応じたタグの作成も可能。1つのメッセージに複数のタグを割り当てることもできる。
また、拡張機能を利用すれば、共有アドレス帳やIP通話などの機能をThunderbirdに取り込めるという。このほか、GmailなどのWebメールサービスへのログインも簡単になった。これまで必要だったサーバの設定を登録することなく、ユーザー名とパスワードを入力するだけでWebメールを受信できるようになっている。
Thunderbirdの開発リーダーを務めるスコット・マクレガー氏によれば、「Thunderbird 2では、タグ機能など、Web上のコンテンツを整理するための最新技術をメールに応用した。タグは最近、ブログやソーシャルブックマーク、写真共有サイトなどで情報の検索方法として幅広く活用されており、メールの整理にも威力を発揮する」という。
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