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MS、欧州連合指定の対応期限をクリア
欧州委員会がMicrosoftに対し、欧州でのロイヤリティが高すぎるとした件で、Microsoftは期限である4月23日に返答を送付した。
米Microsoftは4月23日、欧州委員会が同社に対し、欧州でのロイヤリティが高すぎるとして対処を求めていた件で、期限である23日に、欧州委員会に対し返答を送付したと発表した。
欧州委員会は、MicrosoftがOS市場で独禁法に違反したとして、2004年3月に一連の是正措置を命じたほか、ソフトプロトコルの公開などを要求した。また、2007年3月1日にはこれとは別に、同社が是正命令を受けて欧州で導入したライセンスプログラム「Workgroup Server Protocol Program」(WSPP)のロイヤリティが不当に高いとの見解を発表。Microsoftが4週間以内に対処しない場合には制裁金を科すとしていたが、その後、対応期限は23日まで延長されていた。
欧州委員会の求める「合理的な」ロイヤリティとはいくらなのかが現在の争点だが、Microsoftはこの件について、口頭審理は要求していない。Microsoftの法務責任者ブラッド・スミス上級副社長は、欧州委員会が求めるライセンス料についての明確化が必要であり、それは「公式の審問よりも、建設的な会話から」得られるとの期待を表明している。
欧州委員会は同じく23日、Microsoftからの返答を受領したと発表。同社の返答を検討し、制裁金を科すかどうかの決定を下すとしている。
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