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広告トラフィック測定企業、広告業界団体からの批判に反撃
広告業界団体がcomScoreとNielsen//NetRatingsの測定方法を批判した件で、両社が公開返答文書を発表した。
広告業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)からの測定方法を批判する文書に対し、comScoreとNielsen//NetRatingsが4月23日、それぞれ返答文書を公開した。
comScoreは、IABが主張するWebサイトのサーバログによる調査方法と、comScoreの採用するパネルベースの測定との差異を理解した上で、透明性を持たせるための努力は行っているとコメント。また測定手法については、米広告調査財団(Advertising Research Foundation)の評価を受けている最中で現在最終段階にあり、近い将来評価結果を公開したいとした。同時に、同社は相当の年月と費用をかけて測定法を開発しており、どんな監査にも耐え得る内容だと主張。
さらにサーバログによるトラフィック測定方法について、クッキーを削除すると正確な計測ができないという調査結果を公表済みだとし、同手法の信頼性について疑問を呈した。
一方Nielsen Media Researchと共同で調査を実施しているNetRatingsは、非営利団体のMedia Rating Council(MRC)と過去数年間にわたり協力、トラフィック測定企業としては唯一、MRCの事前監査を受けており、またMRCと共同開発した公式なリサーチ計画を現在実行中であると説明。そのためIABの批判に「驚いた」とコメントしている。
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