ソニーは4月26日、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の久夛良木健会長兼グループCEO(最高経営責任者)が6月10日付けで退任すると発表した。久夛良木会長は取締役も退き、名誉会長に就任する(関連記事参照)。
久夛良木会長はプレイステーションの生みの親。最新型「プレイステーション3」(PS3)は昨年ローンチを迎えた一方、ゲーム事業が赤字に陥っていることもあり(関連記事参照)、世代交代を進めるとみられる。
グループCEOには、平井一夫社長兼グループCOO(最高執行責任者)が就任する。
久夛良木会長のコメントは以下の通り。
「4つ目のプレイステーションプラットフォームを導入し終えた今、これらのプラットフォームにより最先端の技術と全世界のクリエイターの皆様の創造力を結び付けることによって、コンピュータエンタテインメントの新しい世界を加速できたことは私にとっても大変エキサイティングな経験でした。今後はこの経験を活かし、更なるチャレンジを、SCEを離れて更に広いネットワークで加速していきたいと思います」
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