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同人誌と表現を考えるシンポ、19日に池袋で
オタク的カルチャーが一般に浸透する一方、いわゆる「同人的表現」と一般との摩擦も生じるようになってきた。有識者や即売会代表らが集まり、同人誌表現を守るための理論と実践を議論するシンポジウムが開かれる。
「同人誌と表現を考えるシンポジウム」が5月19日午後1時半から、東京・池袋の「みらい座いけぶくろ」(豊島公会堂)で開かれる。無料で参加できる。
「同人誌と表現を考える会」が主催。警察庁の諮問機関の報告書にまんがの同人誌と即売会が取り上げられ、同人誌が一般マスコミで言及されることも多くなってきた。一方で、比較的閉じられたコミュニティー内で許容されてきた表現が一般に触れ、トラブルを生じる可能性も指摘されるようになってきた。警察当局も何らかの表現規制に関心を持っているとされる。
シンポジウムでは、同人誌の現状と表現を問い直し、自由な表現を守っていくための理論と実践のあり方を議論する。パネラーは精神科医の斎藤環さんや、ライターで「同人誌生活文化総合研究所」主宰の三崎尚人さん、同人誌ショップと印刷会社の代表、コミックマーケット/COMIC1準備会の市川孝一さんら即売会の代表など。
サークル参加者、一般参加者、即売会運営スタッフのほか、表現の問題に関心のある方などに広く参加を呼び掛けている。事前予約などは不要。
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