モバゲーに「大人向け」ゲーム よゐこと共同開発
モバゲーに、よゐこと共同開発した「大人向け」ゲームが投入される。CMキャラクターにもよゐこを採用。大規模な広告キャンペーンも展開し、20代以上のユーザー取り込みにつなげる。
ディー・エヌ・エー(DeNA)は、携帯向けゲーム&SNS「モバゲータウン」に、「大人向け」をうたったゲームを5月10日から順次追加する。開発プロデューサーにはお笑いコンビのよゐこ(有野晋哉さん、濱口優さん)を起用。大規模な広告キャンペーンも展開し、現在10代中心のユーザー層を広げたい考えだ。
ゲームは「よゐこの街ゴルフ」(5月10日から配信)、「よゐこの射的パズル」(5月14日から配信)の2種類。「大人たちがどこか懐かしくて、昔を思い出してしまうようなゲーム」をコンセプトに開発した。
「簡単で懐かしいゲーム」を
モバゲータウンの登録会員数は4月時点で484万だが、半分以上が10代のユーザー。10代ユーザーの伸びしろは小さいと同社は見ており、20代以上のユーザー獲得に注力してきた。2月から投入したCMキャンペーンなどでユーザー層は拡大してきているが、新たにCMやゲームを投入することでさらなるユーザー獲得を目指す(関連記事参照)。
よゐこは2人ともゲーム好きで知られ、特に有野さんはフジテレビのCS番組「ゲームセンターCX」のパーソナリティーを務めるなど、ゲームファンの10、20代ユーザーに認知が高いため、起用を決めた。ゲーム内のイベント、せりふ、キャラクターなどに2人のアイデアが盛り込まれている。
「すぐ終われるのが携帯ゲームの良い所。だからといって底が浅いゲームではなく、やりこめるゲームを作った」と、有野さんはそれぞれのゲームの開発コンセプトを語る。
よゐこの街ゴルフは、モバゲー開始初期から人気が高い「街ゴルフ」をよゐこがアレンジした。風向きを読みながら街中で空き缶を打ってごみ箱に入れるという設定で、濱口さんのキャラクターを操作してプレイする。
アクションのたびに有野さんが考案したせりふを表示。濱口さんのパンツの色が変化したり、ふんどし姿になったりするイベントが起きたり、一定の条件を満たすと、ゴルフの師匠として有野さんが登場したりする。
よゐこの射的パズルは「昔自分たちがやっていた簡単で懐かしいゲームがいい」という濱口さんの意見をもとに開発されたという。濱口さんと有野さんはそれぞれ1972年生まれの“ファミコン世代”。有野さん、濱口さんが交互に的を撃ち、キャラクターの顔を2つ以上並べて消すシンプルなゲームにした。
全国CMも
よゐこを起用したCMは、5月10日から6月24日まで全国で放送する。テレビCMは、モバゲーの新ゲームの開発が行われる研究所で、ゲーム開発担当の有野さんとギャグ担当の濱口さんが登場。頭に付けた装置に電流が流れると、2人の脳から才能が抽出され、新しいゲームが生まれるというストーリだ。
6月以降もよゐこが開発したゲームを配信する予定だ。有野さんは「次回作の候補としてキャバクラが舞台のゲームを考案中。アイデアは独身時代の経験がベースになっている」と語った。
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