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テクノロジー業界の女性サポートはまだまだ――米調査
テクノロジー業界で働く女性を対象とした調査では、同業界でのキャリアを後進の女性にも勧めるとの声が多い半面、現状への不満も多いことが分かった。
Women in Technology International(WITI)と経営コンサルティング会社のCompelは5月14日、テクノロジー業界で働く女性1985人を対象とした調査結果を発表した。同業界でのキャリアを若い女性に勧める、との回答が75%に上った一方で、テクノロジー業界が「女性に好ましい環境」だとしたのは52%にすぎないという。
調査によると、職場では「女性の見解が男性の見解ほど認められない」との回答が48%、男性に比べ「女性は大きなプロジェクトへの誘いが少ない」との回答が44%に上った。また、職場にメンター(指導者)がいないとの回答も46%に上っており、テクノロジー企業による女性従業員へのサポートが進んでいない様子がうかがえるという。
IT関連の職は今後も増加する見通しなのに対し、テクノロジー業界の女性従業員比率は、1996年以降大きく減少しているとWITI。同業界で働く女性の経験をより深く理解することが、現状への対処に向けた指針となるとしている。
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