5月17日、一部報道がアップルの音楽配信サービス「iTunes Store」から発生する著作権料が日本側に支払われていないと報じた問題について、日本側の著作権料分配の多くを受け持つ日本音楽著作権協会(JASRAC)は「内容に正確性を欠く」というプレスリリースを掲載した。
報道によると、iTunes Storeにおける楽曲販売で発生した著作権料2億5000万円以上が日本側へ支払われていないという。ただ、この報道についてJASRACは、「既に著作権料は支払われている。現在は分配に関する作業を進めている段階で、9月には分配を行う予定だ」と、正確性を欠く内容だとコメントしている。
JASRACが5月16日に発表した2006年度の音楽著作権使用料徴収額は、前年から24億9100万円マイナスの1110億9800万円。音楽配信サービスからの使用料徴収額は増加しているが、CDからの使用料徴収額をはじめ、これまで増加を続けていた着メロがマイナス46%と大幅減少(着うた/着うたフルは増加)している。
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