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IBM、「POWER6」と搭載サーバ「IBM System p 570」発表
処理速度を「POWER5」の2倍に高めたプロセッサ「POWER6」と、同プロセッサを搭載した新サーバを発表した。
米IBMは5月21日、新プロセッサ「POWER6」を発表。同時に、POWER6を搭載した新サーバ「IBM System p 570」を発表した。
動作周波数4.7GHzのPOWER6は、64ビットのデュアルコアプロセッサで、トランジスタ数は7億9000万個、2次キャッシュをオンチップで8Mバイト搭載する。IBMによれば、POWER6はPOWER5のほぼ2倍の処理速度を実現しながら、動作、冷却に必要な消費電力量はPOWER5とほぼ変わらない。またPOWER6のバンド幅は300Gバイト/秒で、iTunesの全カタログを約60秒でダウンロードできるという。POWER6は65ナノメートル(nm)プロセスで製造される。
POWER6搭載のIBM System p 570は、UNIXサーバの主要パフォーマンスベンチマーク4種(SPECint2006、SPECfp2006、SPECjbb2005、TPC-C)で、いずれも過去最高を記録したという。
IBMはPOWER6を、「System p」および「System i」サーバシリーズに搭載していく計画。
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