nanaco、開始29日で100万登録を突破。おサイフケータイは約15%
セブン-イレブンで利用できる独自電子マネー「nanaco」が、4月23日のサービス開始から29日で発行数100万件を超えた。内訳はカードが85%、おサイフケータイが約15%となっている。
セブン&アイ・ホールディングスは5月21日、アイワイ・カード・サービスが発行する電子マネー「nanaco」の発行件数が100万件を超えたと発表した。nanacoはセブン&アイが発行する独自電子マネーで、4月23日にサービスを開始した(4月23日の記事参照)。サービス開始以来、29日での数字となる。セブン&アイ・ホールディングスでは、初年度1000万枚の発行を目指している。
nanacoは非接触IC「FeliCa」を利用したプリペイド型(先払い式)独自電子マネーで、カードを利用する「nanacoカード」と、おサイフケータイで利用できる「nanacoモバイル」の2種類が用意される。100万件はカードとモバイルを両方合わせた数字で、内訳はカードが約85%、モバイルが約15%。
発行件数 | 日付 |
---|---|
20万件 | 4月27日(5日目) |
30万件 | 5月6日(14日目) |
50万件 | 5月14日(22日目) |
100万件 | 5月21日(29日目) |
5月28日からはセブン-イレブン全店でnanacoが利用可能に
現在nanacoを利用できるのは、東京都、岩手県、宮城県、山形県、福島県、新潟県、栃木県、茨城県、群馬県、千葉県、埼玉県、神奈川県のセブン-イレブン約6260店舗。5月28日朝6時以降はさらに5470店舗でも取り扱いが始まり、セブン-イレブン全店(34都道府県、約1万1730店)でサービスを提供することになる。
現在はセブン-イレブンでのみ利用できるが、2007年秋以降は、イトーヨーカドーやデニーズなど、セブン&アイ系列の各種店舗や、JCB加盟店を中心とするグループ外店舗でもnanacoを利用できるようになる予定。また、店舗POSレジだけでなく、セブン銀行ATMでのチャージも予定している。また、当初セブン-イレブンで利用できる電子マネーはnanacoだけだが、2007年夏以降はFeliCaクレジット決済(後払い)のQUICPay、秋以降は他方式のFeliCa電子マネーにも対応していく予定だ(4月23日の記事参照)。
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