ニュース
スウェーデンMindArk、中国の巨大仮想世界プロジェクトを受注
オンラインゲーム「Entropia Universe」のメーカーが、「Second Life」のLinden Labを抑えて中国の仮想世界プロジェクトを受注。同時に700万人がログインできる巨大ワールドを構築する。
スウェーデンMindArkは5月30日、中国Cyber Recreation Development(CRD)が計画中の仮想世界構築プロジェクトを受注したと発表した。MindArkは、仮想世界「Entropia Universe」の運営企業。「Second Life」を運営する米Linden Labなどの競合を抑えてのプロジェクト獲得となったという。
CRDは中国のサイバーエンターテインメント大手で、北京地方政府が推進する5カ年計画の一端を担う企業。MindArkがCRDと共同で構築するEntropia Universeは、700万人が同時にログインできる巨大な仮想世界となる予定で、年間10億ドル以上の売り上げを見込む。将来的には1億5000万ユーザーの獲得を目指すという。
CRDのデビッド・リウCEOは「このプロジェクトにより、中国で1万人以上の雇用が創出される」と予測。
現行のEntropia Universeは、惑星「Calypso」を主な舞台とした仮想世界で、さまざまなゲームや商品の売買などが可能。Entropia Universe内の仮想通貨「PED」(Project Entropia Dollars)は、固定レートで現実社会の通貨(ドル)と交換できるのが特徴となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ゲームの仮想通貨を現金で引き出せるATMカード
オンラインゲーム「Entropia Universe」で使われている仮想通貨のPEDを、リアルワールドの現金に換えて引き出せるATMカードが登場した。 - バーチャルマネーが広がる 実体経済にも影響?
Second Lifeなど仮想空間で流通するバーチャルマネーが広がりを見せている。ただ、犯罪などの温床になるとの懸念に加え、実体経済にも大きな影響を及ぼすとの指摘もある。