オーバーチュア、Googleを上回る 国内検索PVシェアで
検索連動広告といえばGoogleの「AdWords」が有名だが、国内のPC検索結果のPVベースで見ると、Yahoo!JAPANの検索連動広告を手がけるオーバーチュアが最大のシェアを持っているという。
検索連動広告といえばGoogleの「AdWords」が有名だが、国内のPC検索結果のページビュー(PV)ベースで見ると、Yahoo!JAPANの検索連動広告を手がけるオーバーチュアが最大のシェアを持っているという。オーバーチュアの天畠秀隆シニアディレクターが6月20日、高シェアの背景について語った。
オーバーチュアの検索連動広告を採用しているパートナーサイトは、国内で最大の検索シェアを持つYahoo!JAPANのほか、MSN、エキサイトなどPC・携帯合わせて92。2005年第3四半期(7〜9月)の15から、1年半で約6倍に増えた。
今年3月時点で、パートナーサイトのPC検索シェア(検索結果のページのPV合計、ネットレイティングス調査)は約65%。Googleの約35%を大きく上回っている。「ヤフーと排他的な契約を結んでいる点が大きい」
Googleからオーバーチュアに乗り換えたエキサイトのような企業にも、同社の広告配信は好評という。「当社は広告のチューニングをきめ細かく行うため、乗り換えただけで広告収入が上がる」と天畠シニアディレクターはアピールする。
携帯向けではKDDI(au)と提携したGoogleに水を空けられていたが、今年5月からソフトバンクモバイルの公式サイトに検索連動広告を提供。NTTデータと協力して携帯向けコンテンツマッチ広告配信も始めており「Googleとの差は縮まってきている」と見る。
今後は、パートナー媒体をさらに増やすほか、新たな広告配信手法を検討していく。コミュニティーサイトと連動した広告や、検索を呼びかけるテレビCMとの連動などを検討している。
同社はヤフーの100%子会社となることが決まっており(関連記事参照)、Yahoo!JAPANとの連動もさらに深めていく方針だ。
関連記事
- ヤフーがオーバーチュアを子会社化
- 世界初、携帯向けコンテンツマッチ広告 NTTデータとオーバーチュア
オーバーチュアは2月1日から携帯電話向けコンテンツ連動型広告の配信を始めた。NTTデータと提携し、同社の日本語解析システムを導入してマッチング精度を高めた。両社によると、携帯電話向けコンテンツ連動型広告の配信は世界初。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.