株価操作スパムが、スパムフィルターをかいくぐる新たな手口を利用している。米セキュリティ機関SANS Instituteが報告した。
株価操作スパムは、特定企業に関する偽の情報を流して、その企業の株を買わせようとする。SANSは6月19日に、スパムフィルターを回避するために、偽の情報をPDFファイルとして添付したスパムを発見したという。
これらスパムはたいていドイツ語で書かれており、PDF文書には「German Stock Insider」のようなタイトルが付いている。PDFには従来の株価操作スパムよりも詳しい情報が書かれており、リアリティーを増すために画像も含まれている。「このメールは証券の売買を勧めるものではありません。German Stock Insiderはこの報告書の配布で1万ユーロの報酬を受け取っています」というただし書きも付いているという。
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