GoogleのWebメールサービス「Gmail」の商標をめぐりドイツで争われていた訴訟で、Google側が敗れた。原告のダニエル・ギエルシュ氏が7月4日、明らかにした。
ギエルシュ氏は、自らが運営するハイブリッドメールシステムの商標として「Googleよりも4年早い2000年に、『G-mail』を確保していた」として、Googleを提訴。これに対しGoogleは、提訴は「売名だけを目的とした法律の乱用」だと主張したが、ドイツのハンザ同盟上級地方裁判所は「Googleは、既に登録済みの若いビジネスマン(ギエルシュ氏)の商標を侵害した」として、Googleの主張を退けた。
Googleとギエルシュ氏は、スペインやポルトガル、スイスでも係争中。スイスでは既にギエルシュ氏の主張が認められており、同氏はさらに、スイスでの「Gmail」商標使用の差し止めを求めている。
Googleは、2005年に英国で別の訴訟に敗れ、Gmailの商標利用を中止している。
関連記事
- Google、英国でGmailの名称利用を中止
Googleは英国で商標をめぐって係争中の「@gmail.com」を「@googlemail.com」に変更する。同様の措置は既にドイツでもとられているという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.