「SNS専用アプリ」ベンチャー用のファンドが登場――Facebook向け
人気SNSのFacebookが、外部開発者にプラットフォームを公開したことを受け、ベンチャーキャピタルのBay Partnersが、Facebook向けアプリ開発専用の支援プログラムを立ち上げた。
シリコンバレーのベンチャーキャピタル米Bay Partnersは7月11日、ベンチャー支援プログラム「AppFactory」を発表した。人気ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「Facebook」向けにアプリケーションを開発するベンチャーを対象としたプログラムで、資金のほか、技術や経営面でのリソース提供も行う。
Facebookは先に、専用マークアップ言語やAPIを外部開発者に公開したが、Bay Partnersはこれを「Facebookは、要するに、ソーシャルオペレーティングシステムになったということだ」と評価。「新しいOSやプラットフォームの誕生は、新しい経済の登場につながる」として、AppFactoryでのベンチャー支援を通じ、Facebook用のキラーアプリケーションをいち早く発見する狙い。
AppFactoryでは、開発者の人材やアプリケーションのコンセプトに重点を置き、出資に至るまでの手続き期間を大幅に短縮。ベンチャーや開発者がアプリケーションの開発に専念できるようにする。また、支援を受けたベンチャー同士のコミュニティー「Factory Entrepreneurs」も開設する。
Bay Partnersでは、AppFactoryを通じて数十件の出資を行う予定で、出資額は1件2万5000ドルから25万ドル程度までとフレキシブルに対応する。プログラムへの応募方法や詳細については、Webサイトに掲載されている。
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