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固定電話をブロードバンド電話に変えるサービス登場
TiVoやNapsterの創業者らが立ち上げたベンチャーoomaが、家庭用の電話機をブロードバンドに接続して利用するサービスを開始した。
米oomaは7月19日、ブロードバンド通話サービス「White Rabbit」のβ版の提供を開始した。家庭やオフィスの固定電話の代替となることを目指したサービスで、利用には専用ボックス購入が必要だが、以降の国内通話は無料。19日から、米国の一部のユーザーを対象に招待制でサービスを開始し、秋には米国一般ユーザー向け提供を開始する予定。
oomaのサービスは、「Hub」と呼ばれる専用ボックスを、自宅の電話機(親機)とブロードバンドに接続して利用する。「Scout」というデバイスを使えば、子機の接続も可能。2本目以降の回線の追加には、工事や設備のインストールは不要。ボイスメールの管理や設定の変更などは、オンラインでできる。通話料金は、国内通話は無料で通話時間も無制限だが、国際通話は有料となっている。
oomaは、米Cisco Systems出身のアンドリュー・フレーム氏が、TiVo共同創業者の1人であるマイク・ラムゼイ氏らとともに、2005年に設立した企業。取締役には両氏のほか、Napsterの創業者の1人、ショーン・パーカー氏も名を連ねる。
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