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Sprint NextelとClearwire、モバイルWiMAXネットワークを共同構築へ
ネットワークの共同構築に加え、サービスや製品開発、インフラの共有、マーケティングなどでも提携。一部周波数帯の交換なども行う計画だという。
米Sprint NextelとWiMAXサービスの米Clearwireは7月19日、WiMAX技術を使ったモバイルブロードバンドネットワークの構築を、共同で行う計画を明らかにした。提携により、より迅速なネットワーク展開が可能となり、コンシューマーや企業、政府機関など、幅広いユーザー層にとっての利益になるほか、両社の資本効率の向上や開発・運営コストの削減にもつながるとみている。
両社は、それぞれに米国内でネットワークの構築を行い、両ネットワーク間はローミングできるようにする。Sprint Nextelがカバーする地域の人口は1億8500万人、Clearwireは1億1500万人となっている。まず2008年末までに、約1億人をカバーするネットワークを構築する予定。
両社はほかにも、製品およびサービスの開発やインフラの共有、ブランディング、マーケティングなども共同で行う予定。また、最適なネットワーク運用や展開を目的として、それぞれが持つ2.5GHz周波数帯の一部の交換も検討している。
両社はこの提携に関して最終調整中で、今後60日以内に最終合意に達する見通し。提携の成立と周波数帯の交換には、米司法省や連邦通信委員会(FCC)による承認も必要となる。
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