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Google、700MHz帯オークション入札意向を表明――「オープン化」を条件に
Googleが、「オープンプラットフォーム」条項がルールに反映されることを条件に、無線周波数オークションへの参加意向を表明した。
米Googleは7月20日、近く開催予定の無線周波数オークション(700MHz帯)について、競売ルールに「オープンプラットフォーム」条項が盛り込まれた場合には、入札に参加するとの意向を発表した。米連邦通信委員会(FCC)が提示している最低入札価格46億ドルを提示する用意があるとしている。
オークションは年内開催予定で、現在はFCCが競売ルールの草案作りを行っている段階。Googleは9日、FCCに文書を提出し、ルールの中に端末やアプリケーションを問わず消費者にアクセスを提供するよう落札者に義務付ける条項などを織り込むよう求めた。これを受け、FCCのケビン・マーティン委員長が、Googleの求める条項を織り込むよう提案を行う意向だと報じられたが、Googleが求めている条件のうち、落札者に対して第三者への「卸売り価格」でのネットワーク販売を義務付ける「オープン卸売り」条項は、同委員長による提案には含まれないとされていた。
今回のGoogleの発表は、こうした状況を受けたもの。Googleは20日、エリック・シュミットCEOを差出人としてマーティン委員長に書簡を送付し、同委員長の姿勢を評価するとともに、「真の競争を促進」し、「消費者の利益」を優先させるには、Googleの求める条件をすべてルールに織り込む必要があると強調。「オープン卸売り」を含めた条件がすべてルールに盛り込まれれば、オークションに参加するとの意向を示した。
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