「MはモバイルのM」――MTV、動画も見られる携帯SNS
アーティスト動画を閲覧できるMTVの携帯専用SNS「myMTV」がオープンした。日記を書いたり、アーティストとフレンド登録して最新情報を取得したりできる。
米MTV Networks子会社のViacom International Japanは8月1日、動画を閲覧できる携帯電話向けSNS「myMTV」を開設した。音楽専門チャンネル「MTV」の番組を視聴したり、アーティストをフレンド登録して新着情報を取得したり、個人ページで日記を書いたりできる。携帯電話はMTV視聴者層である若年層と親和性が高いとし、携帯電話向けサービスを拡充する。
NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルの3G端末に対応した。アーティストが楽曲についてコメントする動画や、MTVの人気アニメ、バラエティー番組などを配信する。アーティスト動画は3キャリア全てで閲覧できる。MTVの番組の閲覧はNTTドコモ端末のみで、今後ほかのキャリアの端末にも対応する予定。
SNS機能は、個人ページで日記を書いたりプロフィールを公開できるほか、携帯で撮影した動画や画像をアップロードすることも可能だ。スキンは、MTVの番組ロゴをモチーフにしたデザインや、アーティストのTOUMAさんがデザインしたものなど40種類以上から選べる。
SNSにはヒップホップアーティストのKREVAさんやロックグループのRIZEなども参加。フレンド登録すると、最新日記や動画の更新情報を受け取れる。
ドコモ端末向けには、専用アプリ「myMTVビューアー」を提供。動画を再生しながらSNSを閲覧できる。
同社はこれまでも、携帯電話向けにミュージックビデオを配信するなど携帯事業に注力してきた。「myMTVは、これまでのデジタルメディア事業の結晶。若者の間ではもはや携帯は通話するものではなく、動画などを見るメディアの1つになりつつある。若者に支持されるメディアであるMTVは、携帯向けの事業をやるしかない。MTVのMはモバイルのMになりつつある」と同社デジタルメディア事業本部のトニー・エリソン本部長は意気込みを語る。
同社のピーター・ブラード社長も「日本はモバイルエンターテインメントの最前線だ。モバイルは若者のメディアであり、MTVの世界ビジネスの中心だ」と述べた。
ブラード社長によるとmyMTVは、MTVのキャッチフレーズである「I want my MTV」から取った。ミュージシャンとつながりが持て、自分らしさを表現できるという意味を込めたという。
ユーザーがコミュニティーを作成できる機能を9月に追加する予定。公式サイト化も検討する。
関連記事
- MTV、日本で無料の携帯サイトを展開へ
- Viacom、モバイルメディア事業を拡大
Viacom傘下のMTV Networks、BET Networks、Paramount Picturesについて、それぞれモバイル戦略を明らかにした。 - 「MTV FLUX」がリニューアル、MTVネットワークスのコンテンツを投入
- Web 2.0の「MTV」? PC版「FLUX」がスタート
バイアコム インターナショナル ジャパンは、SNS型の動画共有サイト「FLUX」(ベータ版)をオープンした。米MTV Networksを抱えるバイアコムグループの強みを生かして音楽を中心とする動画コンテンツを揃えるほか、利用者の投稿動画も掲載する。 - Utadaと森本晃司のコラボも──MTVの新ブランド「FLUX」
バイアコムが、デジタルコンテンツの新ブランド「FLUX」を立ち上げる。まずはau携帯向けサイトをオープン。Utadaと森本晃司のコラボによるコンテンツも登場する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.