総務相の諮問機関・情報通信審議会は8月2日、地上デジタル放送の普及に向け、5000円以下の簡易チューナーを2年以内に商品化・販売するようメーカーに求める答申をまとめた。
同審議会の事務局の調査では、現在、アナログテレビに接続する地上デジタルチューナーの市場価格は2万円を切る程度。米国では約60ドルで売られている例もあり、機能を絞り込んだ5000円以下の簡易型を、2年以内に商品化して販売するようメーカーに求めた。
また経済的な理由から、2011年のアナログ停波後にテレビの視聴ができなくなる世帯に対する支援策を、政府は来年夏までに検討して公表すべきだとした。
アナログ停波の具体的な計画も、視聴者がデジタル放送に対応するために重要な情報になるとして、政府と放送局が中心になって来年夏までに検討し、早期に公表するよう要請した。
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