セルシスは8月10日、法人用の携帯電話向け電子書籍制作ソフト「ComicStudioEnterprise」の一部を英語化した。海外で携帯向け電子コミック配信を目指す国内出版社が、コストの低い現地でコンテンツ制作できるとしている。
ComicStudioEnterpriseは、コミック原稿などをデジタル化し、同社の携帯電話用ビューワー「BookSurfing」のコンテンツを作成できるソフト。作業工程ごとに8つの専用ツールに分かれており、コマの分割や効果設定ができる「Effector Neo」、画像サイズやスクロール順を設定できる「Effector HandsFrame」、校閲ができる「Checker」の3つを英語化した。
全8ツールを合わせた価格は84万円、サポート料が年間21万円。英語化されていない5ツールは、日本語のままで利用することになる。既に同ソフトを使っている企業は、新たに使用許諾に同意すれば英語版も使用できる。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。
同社が展開中の、携帯電話向け電子コミックを海外で配信する企業を支援するプロジェクト「コミックサーフィン・グローバル・パートナーズ・プログラム」の一環(関連記事参照)。
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