MTVとRealNetworks、デジタル音楽で合弁設立――Verizonとも提携
既報の通り、MTVとRealNetworksがデジタル音楽の合併設立を正式に発表した。携帯向けにはVerizonのプラットフォームを採用し、新サービスのマーケティングでも協力する。
米RealNetworksと米Viacom傘下のMTV Networks、米Verizon Wirelessは8月21日、デジタル音楽サービスでの提携を発表した。MTVとRealNetworksは、合弁会社Rhapsody Americaを設立し、RealNetworksの「Rhapsody」にMTV Networksの「URGE」サービスを統合した新しい音楽サービスを提供する。「新Rhapsody」では、携帯用のプラットフォームとしてVerizonの携帯向け音楽サービス「V CAST Music」を採用。PCや携帯音楽プレーヤー、携帯端末から利用できる「統合」音楽サービスの提供を目指す。
Rhapsody Americaは、MTVでURGEの責任者を務めるマイケル・ブルーム氏が率いる。
提携により、URGEのユーザーは、同じユーザーネームとパスワードでRhapsodyにログインし、サービスを利用できるようになる。一方、RhapsodyユーザーもMTVのコンテンツを入手できる。またVerizonでは、ユーザーがVerizon携帯と自分のRhapsodyアカウント間で楽曲をコピーできる機能を数カ月以内に立ち上げる予定。Rhapsodyサービスは、今後もSanDiskやTiVoといったRealNetworksのパートナー企業を通じても提供される。
3社は、マーケティングでも協力。9月9日のMTV Video Music Awardsで新サービスを宣伝するほか、携帯向けのサービス開始時には、全米のVerizonショップでプロモーションを展開する予定。
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URGEでは楽曲を1曲99セントでダウンロード購入することも、月額料金を払って無制限ダウンロードすることもできる。