テレビよりもネット利用に時間を費やす人が多い――米IBMは8月22日、こんな調査報告を発表した。調査は、米国、英国、ドイツ、日本、オーストラリアで、2400世帯を対象に行った。
報告によると、1日に6時間以上を個人的なネット利用に費やしているとの回答が19%だったのに対し、テレビを6時間以上見るとの回答は9%だった。1日当たりの利用時間が「1〜4時間」との回答は、テレビでは66%、ネットでは60%だった。
また、PC上で動画を見た、または見たいとの回答は81%。携帯での動画については、「見た」と「見たい」で合計42%に上る。IBMでは、「インターネットが主要なエンターテインメント源になりつつある」とコメント。若者が固定電話を携帯電話に置き換えたように、「CATVや衛星テレビも同様の運命をたどる」可能性があるとしている。
デジタルビデオレコーダー(DVR)の利用では、国により差がみられた。米国では24%がDVRを所有し、テレビ番組の50%以上をライブではなく「再生」で見ているのに対し、英国では、ビデオオンデマンド(VOD)の利用率がDVRの2倍以上。オーストラリアでは、DVRを所有していても、ライブのテレビ番組の視聴を好む人が多いという。
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