IDC Japanがこのほど発表した2007年第2四半期(4月〜6月)の国内サーバ市場動向によると、出荷台数は前年同期比12.2%減の12万1000台で、02年第4四半期以来の2けた減だった。出荷金額は前年同期比7.4%減の1298億円で、4四半期連続で減少した。
これまで市場をけん引していたx86サーバが減速。金額ベースは前年同期をわずかに上回ったものの、台数ベースで11.6%減った。大企業による更新需要が谷間に入ったことや、新規の大口需要が一巡したことが原因と同社は見ている。
RISCサーバとIA64サーバの合計出荷額は16.4%減。メインフレームは金融業向けの出荷が好調で1.1%減にとどまった。
ベンダー別出荷額では、RISCサーバが好調の日本アイ・ビー・エムが2四半期ぶりに首位で22.5%を占めた。2位の日本ヒューレット・パッカードは18.9%で、RISCサーバとIA64サーバーは堅調だったが、x86サーバが不振。第1四半期に首位だった富士通は3位に後退した。
同社は今後、x86サーバの需要が回復し、単価も上がると予測している。「周期的な買い替えサイクルが影響しているとすれば、遅くとも08年第1四半期には再び上向くだろう」(同社)
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IDC Japanによれば、2005年第1四半期の国内サーバ市場規模は2059億5000万円で、前年同期に比べ5.8%の縮小となった。製品カテゴリ別では、x86サーバが出荷額、出荷台数共に大きな成長を見せている一方で、メインフレームは2桁のマイナス成長だった。
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