ソニー、CONNECT MusicとATRACを切り捨てたウォークマンを米市場で投入
ビデオ再生機能を持つウォークマンが、初めて米市場で発売される。ATRACをなくし、Windows Media DRMに対応した。
ソニーは8月30日、ビデオ対応ウォークマンを米市場で9月から発売すると発表した。今回発売されるのは「NWZ-A810」シリーズと「NWZ-S610」シリーズの2機種。
NWZ-A810は2インチのQVGA液晶、NWZ-S610は1.8インチのQVGA液晶を搭載。容量はいずれのシリーズも2、4、8Gバイトの3モデルが用意されており、カラーはNWZ-A810が白、ピンク、黒、青、シルバーの5色、NWZ-S610が黒、ピンク、赤、シルバーの4色展開。シルバーはSony Style店とオンラインのみの販売となる。
ビデオ再生機能としては、MPEG-4とAVC(H.264/AVC)baseline Profileに対応。また音楽再生では、著作権で保護されないAAC(DRMなし)に加え、MP3形式、さらに著作権で保護されたWindows Media Audio(WMA)も新たにサポートすることになった。一般的な楽曲配信サービスのほとんどに対応するという。
デジタル音楽ライブラリ管理ソフトとして、新ウォークマンはMicrosoft Windows Media Player 11を搭載。今後はWindows Media対応のデジタル音楽環境をサポートしていくことを明らかにした。これに伴い、ソニーはこれまで北米および欧州で提供してきた、自社のATRAC形式による「CONNECT Music Services」を2008年3月以降に終了する予定。CONNECT e-bookサービスについては今後も継続する。
バッテリー持続時間は音楽再生の場合どちらも最高33時間。ビデオ再生時はNWZ-A810が8時間、NWZ-S610が9時間30分。
価格はNWZ-A810が約140ドル(2GB)、約180ドル(4GB)、約230ドル(8GB)、NWZ-S610が約120ドル(2GB)、約160ドル(4GB)、約210ドル(8GB)。
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