ニュース
Apple、AirMac Extremeのファームウェアアップデートを公開
IEEE 802.11n対応のAirPort Extreme Base Stationに脆弱性があり、DoS攻撃に利用される可能性もある。
AppleのAirPort Extreme(日本名「AirMac Extreme」)ベースステーションに脆弱性が見つかり、この問題に対処したファームウェアバージョン7.2.1が公開された。
Appleによると、影響を受けるのはIEEE 802.11n対応のAirPort Extreme Base Station。IPv6プロトコルによるType 0ルーティングヘッダの処理に設計上の問題があり、悪質な目的で作られたIPv6パケットを受信すると、ネットワークの帯域幅が減少することがある。
セキュリティ企業のSecuniaが9月5日に公開したアドバイザリーでは、この問題でDoS(サービス妨害)を誘発される可能性もあると指摘。危険度評価は5段階で中程度の「Moderately critical」となっている。
ファームウェアバージョン7.2.1は、ベースステーションに付属するAirMacユーティリティを実行するとインストールされる。なお、Gigabit EthernetバージョンのAirPort Extremeはこの問題の影響を受けないという。
関連記事
- Apple、AirPort Extremeベースステーションのセキュリティ問題に対処
- 「11nはもう大丈夫」――Wi-Fiのプレ標準認定は"お墨付き"になるか
- 802.11n「ドラフト2.0」認定プログラム、6月開始
- いつが買い時? 標準化に向け加速する「11n」の実力
最大600Mbpsの通信速度を実現するIEEE 802.11nは、次世代無線LAN規格の最右翼にある。既存の無線LAN環境を激変させるポテンシャルをも持つ11nの抱える課題、そしてその可能性を探る。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.