米Symantecは9月5日、8月のスパム動向についての報告書をまとめた。メール全体に占めるスパムの割合は月間平均69%となり、前月比で3%上昇。PDFスパムは同月中に過去最高と最低レベルを記録した。
PDFファイルを添付したスパムは6月に出現し、続いてExcel、RARを使ったバージョンも登場。8月上旬までに全スパムの20%をこうしたファイル添付スパムが占めるようになった。しかし、その後急速に衰退し、8月下旬の時点で1%以下にまで減少している。
グリーティングカードを装ってメールに記載されたリンクをクリックさせ、悪質コンテンツを閲覧させようとするスパムは手口を次々に変え、YouTubeを悪用する手口も現れた。
中国ドメインの「.cn」を使ったサイトにリンクさせるスパムメールは引き続き増加傾向にある。7月から8月にかけ、.cnの利用は7倍に増えたという。
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