ヒューリスティック検知で未知ウイルスも防御 「Kaspersky」最新版
ジャストシステムは、総合セキュリティソフトの最新版「Kaspersky Internet Security 7.0」を9月14日に発売する。未知のウイルスにも対応できるというヒューリスティック検知機能を搭載した。
ジャストシステムは、総合セキュリティソフトの最新版「Kaspersky Internet Security 7.0」を9月14日に発売する。未知のウイルスにも対応できるというヒューリスティック検知機能を搭載した。1万2800円。
ウイルス対策やファイアウォール、スパイウェア対策などを含む総合ソフト。約1時間に1回という定義ファイル更新や動作の軽さを受け継ぎながら、ヒューリスティック(発見的)検知により未知のウイルスにも対応できるようにした。隔離された仮想環境を作り、未知ウイルスの動作をシミュレート。潜在的危険性を分析して駆除するという。特にrootkitとキーロガーの検知を強化した。
また、PC上のプログラムの動きを常時監視する「プロアクティブディフェンス」も備えた。定義ファイル更新前に新種ウイルスに感染しても、怪しい動作やレジストリ改ざんといった危険な挙動を停止させ、変更を元に戻す。
クレジットカード番号など、個人の機密データを送信する挙動をブロックする「プライバシーコントロール」、いわゆる「有害サイト」の閲覧可否をユーザーごとに設定できるペアレンタルコントロール機能が新たに加わった。
対応OSはWindows 2000/XP/Vista(64ビット版含む、Enterprise除く)。
既存ユーザーには製品情報サイトから無償バージョンアッププログラムを配布する。他社製品からの乗り換えユーザー向け優待版は6800円。ウイルス対策機能に絞った「Kaspersky Anti-Virus 7.0」は通常版が8800円、優待版が5800円。
ジャストシステムは昨年11月、ロシアKaspersky Lab製ソフトの国内販売でセキュリティソフト市場に参入。今年8月末までに20万本を出荷し、シェアは目標の5%に達したとしている。
浮川和宣社長は「ビジネス的にはまずまずの成功で、順調に来ていると判断している。新バージョン発売でさらに力を入れていきたい」と意気込み、シェア10%以上への拡大を目指す。
関連記事
- 「スパイウェアの定義」はナンセンス──カスペルスキー氏
「『スパイウェア』はマーケティング用語に過ぎない。定義を語ること自体ナンセンスだ」――セキュリティの専門家としても著名なユージン・カスペルスキー氏は、スパイウェアという言葉の定義を統一しようという動きについてこんな見解を述べた。 - ジャストシステム、セキュリティソフトに参入 「Kaspersky」発売
ジャストシステムは、ロシアKaspersky Labs Internationalが開発したセキュリティソフトを11月に発売し、国内セキュリティソフト市場に参入する。ネット上級者をターゲットに Kasperskyの技術力をPRし、来年3月までにシェア5%獲得を目指す。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.