米New York Timesは9月17日、同社の有料サービスTimesSelectを終了し、19日から無料で利用できるようにすると発表した。コラムニストによる記事の閲覧、パーソナライズツール、過去の記事のうち1987年以降のものへのアクセスなどが無料になる。
オンラインユーザーがニュースを探すのに検索を使う傾向が強まってきていることを受け、New York Timesは有料という障壁を取り除けばより多くのユニークユーザーを獲得できると判断したという。有料コンテンツの終了により、購読料による売り上げモデルから広告売り上げモデルへと移行する。最初のスポンサーとなるのは米American Express。
TimesSelectは2005年9月にスタートし、2年後の加入者数は約78万7400人で、その内訳は新聞購読の付随サービスとしてTimesSelectを利用している人が約47万1200人、オンラインサービス加入者が22万7000人、TimesSelect Universityにより無料でサービスを利用している人が8万9200人となっている。
19日からは、NYTimes.comのコラム、記事、ブログ、ビデオ、ポッドキャストやオンライン調査などが無料で読めるようになる。
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