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2007年の世界のPC出荷、12%成長――Gartner予測
最近の世界金融市場の不安定さなど、不確定要素もあるものの、モバイルPCや新興市場の好調が世界のPC出荷を支えるという。
PC業界の合従連衡が進み、世界経済への懸念もささやかれるが、2007年の世界のPC出荷は予想通り順調に推移する――。調査会社の米Gartnerは9月20日、今後のPC出荷台数予測を発表した。
2007年のPC出荷は前年比12.3%増の見通し。モバイルPCが好調を維持するとともに、新興市場の力強い伸びが、デスクトップPC市場を後押ししているという。しかし、「最近の世界金融市場の動きによる不確定要素」がリスクとなり得るとも指摘している。
2008年については、前年比11%増と見込む。デスクトップPCは、好調な2007年上半期の反動で伸びが一旦鈍化するものの、下半期は買い替え需要などに支えられ、再び市場が拡大するとしている。
今後の市場拡大を支えるのは、モバイルPCと新興市場だとGarnterは指摘する。モバイルPCは、低価格化や機能強化、無線アクセスの普及などにより、今後も市場の主要なけん引役となるという。また、新興市場での出荷台数は全体の42%を占めるにすぎないが、成熟市場が2007年から2008年にかけて7%程度の伸びなのに対し、新興市場では平均18.6%成長となる見通しだという。
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