セキュリティ企業Trend Microは、中国のセキュリティ情報機関C.I.S.R.T.(Chinese Internet Security Response Team)のサイトに悪質なiframeが挿入されているのが見つかったと伝えた。中国は現在休暇期間中に当たるため、対処されていないようだという。
不正なiframeが挿入されているのは、「cisrt.org」のトップページと英語ブログのページ。さらにITニュースサイトの「TheRegister」「Beskerming」からも、問題のページへのリンクが張られているという。
このiframeが仕掛けられたページを閲覧すると、「sms.exe」のファイル名が付いたトロイの木馬に感染する。ここからさらに別のマルウェアをダウンロードする仕掛けになっている。
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