米Sony Computer Entertainment America(SCEA)は10月8日、ゲーム内広告を扱う新事業部の設立を発表した。併せて、ネットワーク広告担当取締役としてダーリーン・キンドラー氏の起用も発表。キンドラー氏はプレイステーション(PS)プラットフォームでのSCEAのゲーム内広告戦略全般を担当、同事業部を率いる。
キンドラー氏は、任天堂の米国法人Nintendo of America勤務などを経て、ゲーム内広告の米Adscape Mediaで幹部職を務めた。Adscape Mediaは、3月に米Googleにより買収されている。
来春には、プレイステーション 3(PS3)向け3次元仮想空間「Home」が公開予定。SCEAでは、看板やポスター、買い物袋、飲料缶など、「ユーザーがリアルな生活で目にする」ような広告をHomeで配信できるとしている。同社は、7月には調査会社の米Nielsen Media Researchと、ゲーム広告の効果測定システム共同開発を発表。今後も引き続き、「ダイナミック広告をほかのオンライン環境に組み込む」ための方策を探りたいとしている。
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