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日本IBM、初のブレード型ワークステーション

日本IBM初のブレード型ワークステーション「BladeCenter HC10」は、LAN経由で接続したファンレスの専用クライアントにディスプレイなどを接続して使用する仕組み。タワー型に比べ、オフィスルームの排熱を9割削減できるという。

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日本IBMシステム製品事業ブランドマーケティング&SMB担当ディレクターのダイズ氏

 日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は10月10日、同社初のブレード型ワークステーション(WS)「BladeCenter HC10」を発表した。WS機能はブレードに集約し、LAN経由で接続した専用クライアントにディスプレイなどを接続して使用する。従来のタワー型に比べ、オフィスルームの排熱を9割、設置スペースを8割削減できるとしている。

 Core2 Duoを採用したブレード型WS本体と、専用クライアント端末「CP20」で構成。WSはマシンルームなどに格納しておき、オフィスにはCP20を設置。画像と入出力信号は有線LAN経由で暗号化してやり取りする。ユーザー側からはシンクライアント的に利用することになる。

 CP20はほぼA5サイズでファンレス。このためWSに付きものの排熱や騒音を、オフィス内では大幅に抑えることができるとしている。画像を転送する際の圧縮・伸張用にWS・クライアントとも専用ハードを搭載。ネットワーク帯域を効率的に利用する仕組みも備えており、3次元CADなどを使っても遅延などはないという。

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ファンレスのクライアント端末「CP20」

 CADを使う製造業や、外国為替や証券のディーラーといった分野向けを想定。こうした分野のユーザーからヒヤリングしたところ、WSの増加によるオフィスの熱や騒音に悩まされていることが分かり、新コンセプトの製品につなげたというという。

 22日に出荷を始め、価格はWSとCP20のセットで43万1970円から。

 初期導入コストは従来型WSの1.5倍かかるが、「ばらばらに従来型WSを導入する場合と管理コストは変わらなくなる。オフィス環境の向上や管理の容易さ、セキュリティを考えると集中型のほうがいい」(同社)としている。

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構成図

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