米IBMは10月11日、メインフレームのエネルギー消費量をリアルタイムで測定するプログラムを立ち上げると発表した。同社が推進する「Project Big Green」の一環という。
同社は並行して、メインフレーム「IBM System z9」の平均エネルギー消費量データも公開する。データは顧客が使用する約1000台のメインフレームを実際に測定して収集したもので、1時間当たりの電力消費量から、1台当たりの消費量を算出した。
この新プログラムは、メインフレームの実際のエネルギー消費量(冷却に必要な消費量も含む)を内部センサーによって監視、システム活動を表示するディスプレイ上にリアルタイムで表示する。これによりユーザーは、実際に行った作業と消費エネルギーの相関性を把握することができる。その結果、エネルギー節約やコスト削減のための戦略が立てやすくなるという。
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新サーバ1000台で、年間最高9トンの二酸化炭素削減に貢献可能という。
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