マイクロソフトは10月18日、ニュースサイト「MSN産経ニュース」の記事に、ユーザーがコメントを付けて紹介できるニュース番組風のブログパーツ「ざわざわニュースジェネレーター」を公開した。MSN産経に直接アクセスしない人にも、ブログパーツを通じてサイトを知ってもらい、読者を増やす狙い。動画広告の広告媒体としても活用していく。
MSN産経の各記事ページの右上に新たに、「ブログパーツを発行する」アイコンを設置。クリックして表示されるブログパーツ作成画面で、ニュースへのコメント(20文字まで)を書き入れ、注目度「ざわざわ度」を3段階から選べば、ブログパーツ設置用のHTMLタグが発行される。
作成したブログーパーツ上では、キャスターの魚住りえ(役名は「魚住沢りえ」)さんが「ニュースをお伝えします」と話し、記事のタイトルをテキストで表示。その後、コメンテーターや街の人が現れ、フリップでユーザーのコメントを表示。最新ニュースへのリンクも表示する。
キャスターやコメンテーターのせりふは数種類ずつ、300通り以上のパターンがあり、再生ごとにランダムに変化する。設定した「ざわざわ度」が低ければ、せりふが短くなったりコメンテーターが素っ気なく話したりする。
コメンテーター役は「国際政治研究家の江澤要一」「芸能界のご意見番・マダム野沢」「ザワモント州弁護士のケント・コガネザワ」などオリジナルキャラクター。番組は昼用の「ざわざわニュースフラッシュ」、夜用の「ざわざわTODAY」の2種類あり、11月上旬にはワイドショー形式の「ざわざワイド」「ざわざわNIGHT」を追加する。
今後は、ブログパーツを見たユーザーが、コメントを追加して新たにブログパーツを作れる機能などを追加する予定だ。
動画広告媒体としても活用していく計画。ニュース再生中に「臨時ニュース」として広告を挿入する、といったアイデアを検討する。11月上旬から、ユニリーバのボディフレグランス「AXE」とタイアップしたコンテンツを流す予定だ。
MSNは従来からブログパーツを提供してきており、2月に公開した、入力したテキストを鳥が歌ってくれるブログパーツ「Carol」は2万5000以上のブログに貼り付けられたという。マイクロソフトオンラインサービス事業部の上代晃久さんは「ブログパーツを通じて、MSNへの入り口を増やしたい」と述べた。
ネットレイティングスの調査によると、MSN産経がオープンした10月第1週のページビューは2344万5000。新聞社が運営するニュースサイトの中では最多だったという。
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