会津大学とNTT西日本は、小惑星「イトカワ」の画像データを一般家庭のPCによるグリッドコンピューティングで解析する実験を10月20日に始める。
探査機「はやぶさ」が送ってきたイトカワの膨大な画像データを、FTTHを利用しているフレッツユーザーのPC資源を活用する「ひかりグリッド」で解析する。
具体的には、イトカワの2次元画像1枚1枚の撮影条件に合わせ、3次元モデルと航法データをもとに、太陽光の入射角度などの光散乱特性を反映させ、小惑星の厳密な見え方を再現。小惑星の表層環境を解析する。将来は表層の土砂流動メカニズムの解明にも活用する。
研究者がスーパーコンピュータを利用できる機会は限られており、実験で一般PCによるグリッドコンピューティングを研究に活用する方法を探っていく。
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