ターボリナックスとMSが包括的に協業
米Microsoftとターボリナックスが包括的な協業契約を結んだ。WindowsとLinuxへシングルサインオンできるシステムの開発などを行う。「LinuxにはMSの特許を侵害した技術が含まれている」と主張するMSは、ターボリナックス製品については特許使用を認める。
米Microsoft(MS)とターボリナックスは10月23日、包括的な協業契約を結んだと発表した。Windows・Linuxが混在した環境で効率的に利用できるシステムの開発などを、共同で行う。ターボリナックスは、MSと包括的な協業を行うアジア初のLinuxプロバイダーになるという。
両社で協力し、WindowsとLinux双方に1つの証明書でログインできるシングルサインオンシステムを開発するほか、ターボリナックス製品にMSの検索システム「Live Search」を標準搭載することを目指す。
中国にあるMSの研究機関で、両社のソフトの試験や顧客向けのソリューション展示を実施。ターボリナックスは、MS製品との相互運用性を強化する団体「Interoperability Vendor Alliance」に参加する。
MSは「LinuxにはMSの特許を侵害した技術が含まれている」と主張しているが、ターボリナックス製品については、特許技術の使用を認める。
両社は従来から協業しており、ターボリナックス製品をWindows Media形式の映像・音楽再生に対応させるなどしてきた。
ターボリナックスの矢野広一社長は「WindowsとLinuxが混在する環境で、さまざまな事業を行うことができる」とコメント。MSのデビッド・ケーファー知的財産担当ゼネラルマネージャーは「協業によって両社の顧客にとって真の価値あるソリューションを提供する」とコメントしている。
関連記事
- TurbolinuxでWindows Mediaファイル再生可能に MSがライセンス供与
ターボリナックスは4月27日、Windows Media形式の映像・音楽再生に対応したデスクトップPC向けLinux「Turbolinux 10 F...」を5月28日に発売すると発表した。1万6590円(税込み)。 - 「オープンソースの特許侵害、235件」――MS幹部が主張
Microsoftは以前からLinuxなどのオープンソースソフトが同社特許を侵害していると主張していたが、初めてその内訳を明らかにした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.