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「プロの動画」自動判定、正解率98% KDDI研が新技術
動画がプロによって制作されたものかアマチュアの作品かを判別し、著作権侵害動画の発見を手助けする「検閲エンジン」の技術を、KDDI研究所が開発した。
KDDI研究所は、動画がプロによって制作されたものかアマチュアの作品かを判別し、著作権侵害動画の発見を手助けする「検閲エンジン」の技術を開発したと発表した。
プロとアマで撮影機器や技術、製作工程などに違いがあることに着目。映像や音響の特徴を解析してプロ制作かアマチュア制作かを判別する。98%の確率で正しく判定できるという。
動画共有サイトのサーバに組み込めば、動画が投稿された段階でプロ・アマを判断し、プロ作品の可能性が高い場合はその動画を公開しない――といったことが可能になる。
YouTubeやニコニコ動画など動画共有サイトでは、一般ユーザーがテレビ番組の動画などを無許諾でアップロードする著作権侵害が問題になっている。テレビ局など動画権利者は、自社が権利を持つ番組を目視で探して削除依頼しているほか、YouTubeは、権利者が動画の「音響指紋」を事前に登録しておき、投稿された動画と参照して侵害動画を探し出すシステムを導入した(関連記事参照)。
だが目視にはぼう大な手間がかかり、音響指紋を使う際は事前に動画を登録しておく必要がある。新技術なら、人手がかからない上事前登録も不要で、侵害動画の発見を効率化できるとしている。
新技術は、放送機器の展示会「Inter BEE 2007」(International Broadcast Equipment Exhibition 2007、千葉・幕張メッセ)に出展する。
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