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“家電化”するケータイ 「905i」には「VIERA」「Cyber-shot」も

ドコモ「905i」「705i」には、デジタル家電でおなじみのブランド名を冠した「○○ケータイ」がいくつも登場。家電市場の激戦にもまれてきたブランドと技術を端末の差別化に活用している。

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Cyber-shotケータイ「SO905iCS」。撮影時スタイルはいかにもデジカメ

 「VIERA」「Cyber-shot」「AQUOS」──NTTドコモが11月1日発表した「905i」「705i」シリーズには、デジタル家電でおなじみのブランド名を冠した機種が並ぶ。多機能化が一服する中、得意の家電分野で培ってきた有名ブランドを端末の差別化にも活用する動きが目立っている。

 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製「SO905iCS」は、同社の人気デジタルカメラの機能を取り込んだ「Cyber-shotケータイ」だ。海外では既に発表されており、日本でもようやくお目見えする。

 カメラ部は光学3倍ズームと、独自の有効510万画素CMOSセンサー「Exmor」を搭載。レンズカバーをスライドさせるとカメラ機能が起動する、デジカメらしいギミックも備えた。

 最新のCyber-shotと同様に、人物の顔を自動検出する「顔キメLite」も搭載した。ソニーの技術をソニー・エリクソンが携帯電話向けに最適化し、人物の顔にピントや明るさを自動的に合わせてくれる。あらかじめ登録しておいたSNSやブログに簡単に投稿できる機能も備えた。

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VIERAケータイ「P905iTV」(写真はモックアップ)。高音質というスピーカー内蔵卓上ホルダーが付属する

 パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P905iTV」と「P905i」は、松下電器産業の薄型テレビブランド名を冠した「VIERAケータイ」。

 P905iTVは、ワンセグ対応端末としては最大という3.5インチの大画面液晶ディスプレイを搭載。通常のワンセグ映像のフレームレートの2倍の毎秒30コマに変換する技術も導入し、なめらかな映像を表示するという。

 付属の卓上ホルダーはスピーカー内蔵。上部に端末をセットすると薄型テレビのミニチュア版のようになるデザインだ。ワンセグ視聴時でも連続で最大約7時間の視聴が可能なスタミナ性や、外部メモリと(micro SDHC)併用で最大約25時間の録画が可能な機能も売りだ。

 NEC製の「N705i」は、優れたデザインの家電で知られるリアル・フリートの「amadana」ブランドとコラボレーションした。スクウェアな外観だけでなく、待受画面や楽曲など内蔵コンテンツでも協力し、「amadanaの世界観をそのままケータイに」というデザイン端末。3インチ液晶ディスプレイによるワンセグ視聴やHSDPA対応、GSMローミングなど、スペック面も充実している。

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amadana製品に囲まれた「N705i」。木目調の「brownish wood」は5000台限定モデル

 シャープ製の「SH905iTV」は家電ブランドケータイの元祖・AQUOSケータイ。「SO905i」はブランド名こそ冠していないものの、液晶テレビ「BRAVIA」と携帯プレーヤー「WALKMAN」の技術を導入した高画質と使いやすさが売りだ。

 au(KDDI)もカシオ計算機の「EXILIMケータイ」を8月に発売し、秋冬モデルには日立製作所の「Woooケータイ」(W53H)が登場。家電ブランドケータイの火付け役になったソフトバンクモバイルの「AQUOSケータイ」は、秋冬モデルで4代目「920SH」に進化した。

 高機能化が進み、性能がデジタル家電に近づいてきた携帯電話。家電市場でしのぎを削るメーカーの“代理戦争”の場にもなりそうだ。

photophoto 「SH905iTV」(左)と「SO905i」

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