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飢餓撲滅のための「ボキャブラクイズ」サイト、10億粒の米を調達
「FreeRice」サイトでは、ユーザーがクイズに正解するたびに、米粒10粒が国連の世界食料計画に寄付される。
国際連合の世界食糧計画(WFP)は11月9日、飢餓撲滅のためのサイト「FreeRice」で寄付された米粒が10億粒に達したと発表した。これは、5万人の1日分の食糧に当たるという。
FreeRiceは、飢餓問題に取り組んでいるジョン・ブリーン氏のアイデアから生まれた語彙クイズサイトで、サイト訪問者がクイズに正解すると、1問当たり米10粒がWFPに寄付される仕組み。資金は、クイズ画面下に表示される広告でまかなっている。
同サイトの立ち上げ初日の10月7日に集まったのは、たった830粒。しかし、多くのブログやYouTube、Facebookなどで紹介され、口コミで利用者が増加。1カ月後には、1日で700万クリックを獲得、7000万粒が集まったという。
「FreeRiceは、口コミマーケティングの成功例」とWFP。「飢餓との戦いでは、1粒1粒の米が重要だ」とコメントしている。
ブリーン氏は、飢餓と関連した病気についての情報提供サイト「Poverty.com」も運営している。
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