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IBM、BI大手のCognosを50億ドルで買収
OracleのHyperion買収、SAPのBusiness Objects買収に続き、IBMもBIベンダーを買収する。
米IBMは11月12日、カナダのビジネスインテリジェンス(BI)ソフトウェアベンダーのCognosを買収することで合意したと発表した。買収金額は約50億ドル、1株当たり58ドルで、すべて現金で支払われる。2008年第1四半期に買収完了の見通し。
この買収により、IBMは2006年2月に発表した「Information on Demand」戦略をさらに強化する意向。同戦略の一環としてこれまで22社を買収してきた。23社目になる今回の買収で、BIとパフォーマンスマネジメントの分野では業界を先導する地位を確立できるとしている。
両社は15年以上提携関係にあり、共同でサービスを提供しているケースも多い。今後Cognosは、BIとパフォーマンスマネジメント事業を中心とする、IBMのInformation Management Software部門に組み込まれる。Cognosの従業員数は約4000人。
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